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生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病生活習慣病の定義は、「食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣に関連して発症や進行が起こる疾患群」です。以前は「成人病」と呼ばれ、加齢によって発症・進行すると考えられていました。しかし近年では、実はこの病気の原因は幼少期からの運動不足、飲酒、喫煙、不規則な生活などの生活習慣にあることが分かり、「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
代表的な例としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症などが挙げられます。どれも過食、偏食、運動不足、喫煙、過度の飲酒など、生活習慣が主な原因で起こる慢性疾患です。

健康診断で数値の異常を
指摘されたことが
ありますか?

  • 健康診断などで数値の異常を指摘された

  • 血圧が140を超えることがよくある

  • 20歳の時より体重が大きく増えた

  • 喫煙する

  • 飲酒をよくする

  • 運動はほとんどしない

  • ストレスをよく感じる

  • 睡眠時間が足りない

  • 脂っこいものをよく食べる

  • 濃い味が好きで、塩分を摂りすぎる

  • おなかいっぱいになるまで食べてしまう

など

脂質異常症

2007年「高脂血症」の診断名が「脂質異常症」に改訂されました。血液中の脂肪が基準値より多すぎたり少なすぎたりする状態をいいます。
脂質異常症は心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化によって発症する血管疾患の引き金になると考えられています。
脂っこい食事や飲酒、運動不足などの不規則な生活習慣を改善する必要がありますが、こうした生活習慣がなくても体質的に脂質異常症になりやすい方は沢山います。
適切な薬物療法を行うことで脂肪の値を適正に保ち、長期的な血管のダメージを改善することができますので、定期的な受診をお勧めします。

高血圧

高血圧 血圧測定高血圧とは、血圧が基準値を超え、慢性的に高い状態で維持される状態です。健康な成人では、収縮期血圧は135 mmHg未満、拡張期血圧は 85 mmHg 未満に保たれています。他の病気がない限り、これよりわずかに高いレベルが正常とみなされます。
一方、慢性的に高血圧が続くと血管が硬くなり、動脈硬化になる場合があります。
ご自宅での最高血圧が140mmHgを超えることが多い場合は受診をお勧めします。少量の内服薬で、適正な血圧の維持が可能な場合が多いです。

糖尿病

様々な理由によって、ブドウ糖が細胞内に適切に取り込まれず、血液中のブドウ糖が増加する(高血糖が続く)疾患です。糖尿病が進むと、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害など、様々な合併症が起こり得るため注意が必要です。糖尿病には1型と2型の2種類があり、日本人に最も多いのは2型糖尿病です。加齢や遺伝的要因のほか、過食、運動不足、肥満、ストレスなどが要因と考えられています。合併症が起こる前に症状を治療することが重要です。食生活を見直し、運動習慣を取り入れることから治療を進めて行きます。

高脂血症

高コレステロール血症・高トリグリセリド血症のいずれか一方、またはその両方が存在する状態です。また、脂質(中性脂肪やコレステロールなど)の代謝が阻害され、血液中の脂質成分が正常値から逸脱した状態が高脂血症です。
暴飲暴食や偏った食生活、運動不足などの長年の生活習慣が原因で発症する生活習慣病です。 非常に稀に、遺伝により脂質代謝異常が発生する場合もあります。
無症状のことが多いですが、放っておくと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった命にかかわる病気を引き起こす危険性が高まります。

生活習慣病の予防と治療

生活習慣病の予防と治療生活習慣病の原因は、食生活の乱れや運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどであるため、毎日の生活習慣を改善することで予防できます。特に、バランスの取れた食事と運動は、肥満やその他生活習慣病の予防に役立ちます。また、生活習慣病と心臓病は密接な関係があります。生活習慣病を予防することで心臓病も予防できます。

食事療法

生活習慣病の食事療法には、脂質異常症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、肥満などを引き起こす食生活の改善が重要です。
三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)に加え、ビタミン、ミネラルを適量に含むバランスの良い食事を心がけましょう。カロリー、塩分、コレステロールに気をつけ、多くの食品から各栄養素を補給すると良いでしょう。特に現代では、食生活の欧米化に伴い、脂肪製品や乳脂肪の取りすぎが問題視されていますので注意しましょう。

1日のエネルギー量
(カロリー)について

1日に食べて良い量は、体重(標準体重)と1日の活動量によって決まります。適量を超えたエネルギー摂取は肥満に繋がるだけでなく、生活習慣病の危険性を高めます。

エネルギー量の計算の仕方(例)

身長(m)×身長(m)×22(BMI)=ご自身の標準体重(kg)
ご自身の、1日のエネルギー量(カロリー)=標準体重×30kcal

の数字は、1日の活動レベルに応じて以下のように変化します。

軽い作業の場合 : 25 ~ 30kcal
中程度の作業 : 30 ~ 35kcal
やや重い作業 : 35 ~ 40kacl

軽い作業の人 : 通勤、買い物、座っている時間が長い仕事。
中程度の作業 : 接客、家事など、立ち仕事が多い仕事。
やや重い作業 : 農作業、漁業、建設業など、ある程度の筋力を必要とする仕事。

飲酒は適量にしましょう。(上記は1日の上限量です。週に1~2日は休肝日を設けましょう)

運動療法

運動療法適度なタイミングで、しっかり水分をとりながら運動しましょう。
以下の方は運動療法の対象外となりますのでご注意ください。

(1)急性心筋梗塞や中等度・重度の心不全のある方
(2)深刻な不整脈のある方

運動療法を行う
タイミング

食後1時間以内は避け、夏場は涼しい時間帯を選びましょう。

運動の強度

脈拍は120回/分を超えない程度で、有酸素運動を行いましょう。

運動にかける時間

1分間に80メートルの速さで1回20~30分歩き、1日に6,000歩のウォーキングを行いましょう。目安は年齢によって異なりますので、医師にご相談ください。

運動の頻度

1回15~20分以上を、週3回程度

運動の種類

歩行、軽いジョギング、競技性のない卓球、バレーボール、ミニテニス、バドミントン、水泳、サイクリング、スキー

避ける運動

  • 歯を食いしばるような運動
  • おなかに力を入れるような運動

薬物療法

薬は、決められた時間に決められた量を服用してください。十分な量の水またはお湯と一緒に服用してください。
飲み忘れ、調子が良くなるどころか悪くなる、服用後に胃の調子が悪くなる、発疹が出るなど、心配なことがあれば医師または薬剤師に相談してください。

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