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便が赤色か黒色のかたへ!どこから出血しているか検査をおすすめします。

大腸カメラ

 

こんにちは!!

 

便の色によってどこから出血をしたのかを予測することができます。

まずは、便の色を思い出したり、もし可能なら、写真をとって記録をしましょう!

快便のイラスト

 

便の色

上部消化管は黒色で下部消化管は赤色になります。

 

便の色

出血しているとされている部位

予想される疾患

鮮血便

肛門・直腸

痔・直腸がん

暗赤色便

小腸・大腸

大腸憩室出血・大腸感染症

黒色便

胃・十二指腸

胃・十二指腸潰瘍

粘血便

大腸

大腸感染症・炎症性腸疾患

潜血便(便潜血検査陽性)

大腸・肛門

大腸がん・ポリープ・炎症性腸疾患・痔

 

 

各症状にもよって、薬の処方などで様子を見ることがありますが、

大腸カメラがおすすめです!!!

 

血は出ていないけれど、健診で便潜血陽性と判断された方は、

症状はないけれど、もしかすると大腸にポリープがあったり、

内痔核といって肛門の中に痔があるかもしれませんので、大腸カメラをおすすめします。

 

 

 

今回は血便の原因となる疾患を紹介します。

 

  • 大腸がん

日本人の死因第一位である「がん」の中でも、最近の統計ではこの大腸がんが最も患者数が多いものとなっており、1年間に人口10万人あたり100人以上の人に大腸がんが見つかっています。

年齢別にみると40代から増加し始め、高齢になるほど患者割合が増加します。

死亡者数はがんの中でも、大腸がんは肺がんに次いで第2位となっています

 

大腸がんの発生には食生活(肉類中心の食事や食物繊維の不足など)や飲酒、喫煙などの生活習慣が関わっていると言われています。

この他、家系・遺伝的な影響も指摘されています。

 

大腸がんは、一般的にかなり進行するまで自覚症状が出にくいとされていますが、血便だけは比較的早い段階から見られることが多いです。

血便が大腸がんの早期発見、早期治療の鍵とも言えます。大腸カメラで一度検査をしましょう。

 

大腸のアイコン(内蔵)

 

  • 大腸ポリープ

 大腸の粘膜にできるイボのような病変のことで、良性のものです。

しかし、中には放っておくとがん化するものもあるため、注意が必要です。

 

生活習慣や加齢、遺伝的な要因などによって発生します。

高血圧、脂質異常症、糖尿病のある人などできやすいとされています。

自覚症状のないことが多く、健康診断で便潜血検査が陽性となり、大腸内視鏡検査をして初めて発見されるというケースも少なくありません。ポリープの部位や大きさによっては出血が起きやすいものもあり、血便が見られることがあります。

将来的に大腸がんになる危険性の高いものは内視鏡手術(大腸カメラの手術扱い)により切除します。

それ以外のポリープは、定期的に内視鏡検査を行い経過観察をするのが一般的です。

 

  • 大腸憩室出血

大腸憩室とは、大腸の壁にできるへこみ・ポケット状の袋のことを言います。

ここにある血管が切れて出血すると、比較的大量の出血を起こしやすく、中には輸血が必要となるケースもあります。

大腸憩室の形成には、食物繊維の不足などの食生活が影響していると考えられており、大腸憩室を持つ人は近年増加傾向にあります。

大腸憩室出血の多くは自然止血すると言われていますが、比較的再出血を起こしやすいため、大腸内視鏡検査にて止血を確認し、必要時止血術などの処置が行われます。

 

  • 潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる疾患です。

炎症性腸疾患と呼ばれる疾患の1つであり、命に関わることは少ないですが、原因は不明で根治は難しいとされている難病です。

重症化すると栄養吸収不良となり、体重減少や貧血などを引き起こします。大腸がんの発生にも関係していると言われています。

 

  • 感染性腸炎

サルモネラ菌や病原性大腸菌O-157等の細菌や、ノロウイルス、ロタウイルス等のウイルス、寄生虫などによって起こる大腸の炎症です。血便が起こる場合は重症であることが多く、早急に治療が必要となります。

 

  • 虚血性腸炎

動脈硬化などが原因で大腸の血流が悪くなり、大腸の粘膜が損傷することによって炎症や潰瘍ができる疾患です。重症化すると腸閉塞などを起こすこともあるため、早期に治療する必要があります。

 

  • 胃・十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染や一部の鎮痛剤の影響などにより、胃や十二指腸に潰瘍ができる疾患です。初期から痛みを感じることが多いですが、鎮痛剤が原因の場合は鎮痛作用により痛みに気づかず、発見が遅れることもあります。潰瘍が進行すると、吐血や血便(タール便と呼ばれる、黒いどろどろとした便)が見られる場合があります。

 

  • 内痔核

肛門より少し奥まった部分の粘膜に内出血が起き、イボ状に腫れた状態を言います。痔疾患の半数以上がこの内痔核で、排便時に真っ赤な出血を起こします。痔核が肛門よりも内側に収まっているうちは痛みがないことが多いですが、大きくなって肛門よりも外側まで出てくるようになると、痔核が肛門で締め付けられて強い痛みを感じることがあります。

 

  • 裂肛

いわゆる切れ痔です。出血量はあまり多くなく、トイレットペーパーにつく程度のことが多いようです。

 

 

 

血便の大半は痔疾患が原因であり、命には関わらないことが多いものです。

しかし、痔だと思って放置していたら大腸がんだったというケースや、長期に渡る出血で貧血を引き起こす場合もあります。血便が見られたら、自己判断をせずにまずは必ず専門医の診断を受けましょう。

 

大腸内視鏡検査のイラスト

 

大腸内視鏡検査は抵抗感を感じる方も多いですが、技術の進歩により以前よりだいぶ負担が少なく楽に受けられるようになってきています。そしてなにより、放っておくと命に関わる疾患の早期発見に非常に役立ちます。

 

 

看護師Nでした

 

台東区浅草橋駅前徒歩4分、蔵前駅徒歩5分│内科、消化器内科、内視鏡内科│胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波検査
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