健診の結果が肝機能異常だった方へ
こんにちは!!
健康診断を実施した方、他病院で採血を実施した際に肝臓の異常値があった方!!!!
肝臓の異常値で精密検査・再検査が当院でできます!
肝臓専門医による診察と精密な超音波検査ができますので、再検査でお困りの方はご予約をお待ちしております。
肝臓の異常値は様々な原因があります。
そのため、その原因を追究することを目的とした診察をします。
原因については下記に記載しております。
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肝炎について
肝機能の結果が異常値だった方はまず、問診にて以下の内容をお聞きします。
その後、採血や腹部エコー(超音波検査)などの検査をします。
肝機能異常値の原因について、以下の内容が原因の可能性になっています。
検査方法を含めて簡単にまとめました。
・肝炎ウイルス(採血でわかります)
・自己免疫疾患(自己抗体を調べるために採血をします)
・薬物(サプリ・薬・漢方を飲んでいるかを問診をします)
・アルコール(お酒を飲んでいるか、飲みすぎていないかを問診をします)
・甲状腺(肝機能は甲状腺機能によって影響を受けるため、採血でわかります)
・筋トレ(プロテインを飲んでいるか・採血の前の運動をしていないかをお聞きします)
・脂肪肝の有無(腹部エコー実施します)
肝機能の異常は、急性肝炎のリスクがあります。
炎症が6か月以上続くと慢性肝炎になり、肝硬変・肝癌へ移行しますので、
早めの受診は、早期発見につながります。
下記が各疾患についての内容です。
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肝炎ウイルスについて
ウイルス性肝炎は、A型、B型、C型、D型、E型などの肝炎ウイルスの感染によって起こります。
炎症は突然起こり、数週間続くことが多いです。
症状が出ない場合もありますが、風邪に似た症状が現れたり、喫煙者はタバコの味が悪くなったりします。
ウイルスの種類によっては、肝不全に至る こともあり、命にかかわる病気です。
A型肝炎
感染経路は経口感染です。
症状は、発熱、だるさ、筋肉痛、食欲不振、吐き気 ・嘔吐、頭痛、腹痛などです。
通常は慢性化することなく、自然に治癒します。
B型肝炎
血液や体液を介して感染します。
ウイルスに感染した母親から生まれた子供への感染(母子感染)と、その他の輸血や性行為による感染(水平感染)があります。
6ヶ月以上肝臓に炎症を起こすと慢性肝炎になり、肝硬変や肝がんへ進行することがあります。
ウイルスを完全に排除することは困難とされています。
そのため薬物療法によって、ウイルスの活動を抑制します。
治療によって肝 障害を未然に防ぎ、肝硬変や肝がんなどのより深刻な状態への進行を防ぐことが重要です。
C型肝炎
感染経路は、血液感染です。過去の輸血や血液製剤、感染者との性交渉、刺青や覚せい剤 の使用などがきっかけとなります。
徐々に慢性化していくので、高い確率で肝硬変や 肝臓がんに進行します。
そのため、早期発見・早期治療が重要です。
薬物療法によってC型肝炎ウイルスを排除します。
A型肝炎とB型肝炎は、ワクチンを接種することで予防できます。
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アルコール性肝炎・非アルコール性脂肪性肝炎
組織学的特徴が似ており、どちらも肝硬変や肝がんに進行する可能性が ある疾患です。
アルコール性肝炎
常習的な飲酒者が大量飲酒後に発症する疾患です。
おなかの右上部が痛みます。
血液検査では、飲酒以外の原因によって引き起こされる急性肝炎と類似の結果が出ます。
一度アルコール性肝炎を発症すると繰り返しやすく、肝硬変へと進行する場合があります。断酒が重要です。
非アルコール性脂肪肝炎
過食、運動不足、肥満(特に内臓脂肪型)、糖尿病、脂質異常症などに 伴う脂肪肝により発症する肝炎です。
症状がある場合は、体のだるさです。活動力の低下とも関連しています。
自律神経失調症が多いです。自律神経失調症によるだるさは、 起立性低血圧や夜間低血圧などと関連していると言われています。
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薬物性肝障害
肝臓は、多くの薬物を代謝・分解する臓器であり、薬物による障害が発生しやすいです。
薬物(漢方・解熱鎮痛薬・抗菌薬など) 、健康食品の使用(サプリメント)を内服後1~4週間以内で発症します。
治療は、原因の薬物を中止します!
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自己免疫疾患
自己免疫性疾患は、
身体の免疫系が誤って自分自身の細胞を攻撃することで発症する病気の総称です。
関節性リウマチやシェーグレン症候群、橋本病などがあります。
自己免疫性肝炎は、自らの肝細胞を自己免疫のリンパ球が破壊してしまう自己免疫性疾患です。
放置すると肝硬変や肝細胞がんの発症につながることがあります。
多くは、採血にて肝機能と自己抗体である抗核抗体や抗平滑筋抗体が出現します。
症状はありませんが、ゆっくりと進行するため、急性肝炎として現れると、倦怠感や黄疸、食欲不振がみられます。
その他の自己免疫性疾患を合併することがあります。
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甲状腺
肝機能は甲状腺機能によって影響を受けることがあります。
バセドウ病をはじめとする甲状腺機能亢進症では、肝臓での薬物代謝が促進され、ASTやALTの値が上昇することが考えられます。
また、橋本病をはじめとする甲状腺機能低下症では、肝臓での薬物代謝が減少し、ASTやALTが低下することが考えらえます。
甲状腺疾患の可能性もあるため、採血にて検査をしましょう。
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筋トレによる影響
原因が「筋トレ」を中心とした運動後の「肝機能検査値」の上昇です。
AST(GOT) 、 ALT(GPT)は筋肉にもたくさん含まれている酵素です。
肝臓が壊れても数値が上がりますが、筋肉が壊れても上昇します。
激しい筋トレ後、マラソンなどの翌日の健診は結果がわかりにくくなることもあるので、なるべく控えましょう。
以上を調べるためにも採血や腹部エコーの実施させていただきます。
早期発見が重要になりますので、気になることがございましたら、なんでもご相談ください。
看護師Nでした
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